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『山本…オレが今からそっち行くから…!やっぱり、1%の任務なんて…てめーには…』
「大丈夫…幹部が2人も欠けたら、本部が手薄になる…お前は、ツナの右腕。オレはそっちに居てやれないから…お前には、ツナを守る義務がある」
ごめん。右腕という言葉に付け込んで…でも、これでお前はこっちに来ない。来られない。
来させねえよ。オレの墓場になんか…
『でも…お前…息、荒いぞ…?』
心配そうな声が聞こえる。オレ自身も、分かってる。さっきまでは、こんなに苦しくなかったし、な…
段々、死期が迫ってるんだ…
でも、この出血じゃ、どうしようもないよな…視界だって、段々霞んできてる。
「寒いだけ…こっち、雪降ってるんだ」
先程から降ってきている、身体から流れる鮮やかな紅とは対照的、白い…白い雪。
ずるずると座り込みながら、小さく笑みを浮かべた。
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