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再会
午後四時となり
また神社へむかった
灯籠には火が灯り
薄闇に光が映えている
なかなかいい雰囲気だなぁ…
すげぇ蚊が多いけど💧
そして、極めつけ…
見事になかなか歳をとられた
男性、女性しかいない💧
つまんねーなぁ
田舎だし仕方がないか
缶のお茶を飲みながら
気分は青息吐息だ
もう少ししたら帰るとするか
すると…
婆さん達の中に白い浴衣をきた
清楚な少女が1人
会話に合わせて笑っていた
なんだろうか…
彼女の優しい笑顔に俺の心が
熱を帯びて
ただ、見惚れていた
可愛い娘だなぁ
名前、なんてんだろ?
でも…
どこかで見た事があって その感情がどうしても脳裏に
引っ掛かり離れなかった
知らず知らずのウチに
足は彼女の所へ向かっていた
こんばんは~
あ、こんばんは
今日も熱かったよね
そうね…
夕方になると少し涼しいけどね
はは、そうだね
…………。
…………。
話が続かない
あのさ、君って
俺とあった事あるよね?
昨夜の事を聞いてみた
それって昨日の事?
それとも…もっと前?
え?
もっと前?
初対面のハズなのに
いや、そんな気は
全然しなかったのだが
いや、ちょっと待って
それより前に君とは会った事は無いんだけど💧
ううん、会ってるよ
何年も昔だけど
由樹君 いや、ヨシ君
彼女の言葉に
頭の中に引っ掛かっていた もやもやが消え去った
紗月か?
やっと思い出した
ワンテンポ遅いぞヨシ君
屈託のない笑顔が
俺の心を貫いた
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