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時計の針止めて
時間忘れて
ただ俯(うつむ)いた…。
時は止まってくれず
太陽が赤く染まり
時間を告げる。
止まってくれぬ
太陽に
泣きながら
小石を投げた。
針を逆に回しても
戻ってくれぬ時間に
ただただ涙して
苦しみ抱いて
潜る玄関。
薄暗い部屋に
時を刻む音が
淋しく響く…。
ぽつんと
一人
座り込み
膝を抱えて
眠りに墜ちる…。
鳥の声に
起こされて
淋しさ伝った
頬を拭い
気付いた
一枚の毛布。
温もり抱き締めて
また眠る…。
夢に出るは
幼き頃に戯れた
父母の顔。
淡い光りに
包まれた
優しい絆は
今何処(いずこ)…。
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