自作詩～闇.

つぎはぎ

　
過去の事を思い出し、

裂いた心に閉じ込める。

記憶を辿った頭の中で、

冷たい風が吹き荒ぶ。

裂いた心の血は黒く、

熱い記憶は冷たいモノへ。

澄んだ心に迫った闇は、

消えることなく蝕んで行く。

心の底から冷えて行き、

次第に身体は凍り付く。

裂いた心は鋭く痛み、

身体の自由は奪われる。

白紙に戻せぬことを知り、

暗い過去を彷徨い歩く。

心の切れ端拾い集めて、

裂いた心に投げ付ける。

涙を裂いたトコロに擦り込んで、

空の笑顔を作り出す。

苦しみ耐えて、

飲み込んだ。

悲しみ出さず、

押し込んだ。

裂いた心に押し付けて、

流れ出す血で塗りつぶす。

黒く黒く、

塗りつぶす。

針と糸を持ったなら、

縫い合わせる事は、

出来るけど、

切れ端足りず、

穴が明く。

流れ出す
黒い血
止められず、

切れ端求め
彷徨い歩く。

明るい未来が
ないのなら、

空へ
昇って
行きましょう。

未だに消えぬ
黒い心を
縫いながら、

空へ
行く
日を
待ち
ましょ
う。