窓硝子

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白く曇った窓硝子 凍えた指で そっと触れる。 ゆっくりとなぞり 文字を書く。 ここに在らずな 瞳から、 たった一粒 悲しみが零れる…。 窓に書いた 君の名に、 一言呟き 文字を拭き消す…。 君に届かぬ この言葉、 胸にしまって 進み行く。 『君に逢えて幸せでした。』  
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