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ボクがテーブルの下で独り遊んでいると、この部屋に住んでいるにんげんがボクに言った。
「お部屋の隅におかえり、さもなくば出ていってもらうよ」
でもお部屋はものやらなんやらであふれていて、隅っこなんてなかったのだ。
足の踏み場もないとはまさにこのこと。
でもそれを言うとなぜからボクが怒られるので、仕方なくにんげんがトイレと呼ぶ小部屋に行った。
ここならどこにいても隅っこだから落ち着くのだ。
でもそれはにんげんも同じらしくボク先にトイレにいるとやっぱり怒られる。
理不尽だと思う。
でも、追い出されてはかなわないからボクはにんげんが湯船と呼ぶところに行くことにしている。
前に一度、ボクがいることに気づかずにんげんがいきなりお湯をじゃぼじゃぼ埋めてきたことがあった。
危ないから今度は気をつけることにしよう。
おわり
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