くだらなくて楽しい数日間

奴との戦い

結局ﾀﾞﾝﾎﾞｰﾙを張ったその夜は奴は姿を現さなかった。
そして次の夜､奴が現れた。
俺はﾃﾚﾋﾞを消し、戦闘体勢に入った。
奴はﾀﾞﾝﾎﾞｰﾙの端を歩いている。
ﾏｽｸとｺﾞｰｸﾞﾙを着用し､ｸﾙﾂを手にとった。
ﾊﾞｯﾃﾘｰｺﾈｸﾀｰを接続し､250連ﾏｶﾞｼﾞﾝのｾﾞﾝﾏｲを巻き上げ、そして最後に安全装置を外した。
奴はﾀﾞﾝﾎﾞｰﾙから少し離れたところでｽﾄｯﾌﾟ&ｺﾞｰを繰り返している。
ﾀﾞﾝﾎﾞｰﾙがないところはさすがに撃てない、撃てば間違いなく壁に穴があく。
俺はﾀﾞﾝﾎﾞｰﾙｴﾘｱに奴が入るのを息を殺して待った。
奴は少しずつﾀﾞﾝﾎﾞｰﾙｴﾘｱに近付いてきた。
そして奴の体が完全にﾀﾞﾝﾎﾞｰﾙｴﾘｱに入った瞬間､俺は引き金を引いた。
室内にﾓｰﾀｰ音とﾀﾞﾝﾎﾞｰﾙを貫く音が響く、10連射ぐらい撃ったと思う。
｢奴はどこ行った？｣
奴は片足をもがれ下に落ちていた。
ﾁｬﾝｽと思い奴に銃口を向けた瞬間､奴は飛びはじめた。今日の俺は冷静だ、3歩ほど下がり､奴が止まるの待った。
奴はまたﾀﾞﾝﾎﾞｰﾙｴﾘｱに入り､動きが止まった。
俺は銃をかまえた。
｢んっ！？｣
奴の動きがおかしい､よく見ると奴はﾀﾞﾝﾎﾞｰﾙをとめるためのｶﾞﾑﾃｰﾌﾟにくっついて動けないでいる。
この時点で勝負はついた。
さすがに害虫とはいえ動けない相手に発砲することは出来なかった。
俺は奴をﾋﾞﾆｰﾙ袋に入れ外に逃がしてやった。
こうして俺のｺﾞｷﾌﾞﾘｳｫｰｽﾞは終了した。
部屋に戻りﾀﾞﾝﾎﾞｰﾙの撤去作業をし、銃を片付けた。
ﾀﾞﾝﾎﾞｰﾙを貫いた弾は何発か壁にめり込んでいる。
もう室内で撃つことはないだろう。

俺が持っている電動ｶﾞﾝは二丁とも改造してあるが､これは7､8年ぐらい前に作った物だ。
その頃は各ｼｮｯﾌﾟで改造してくれたが、今は無理なのｶﾅ？
久しぶりにｱｰﾑｽﾞ(雑誌)見たら各ｼｮｯﾌﾟともｶｽﾀﾑはしてない感じだったからね。｢銃が好きなら改造すんじゃねー！｣って人もいると思いますが人と違う物を持ちたいという考えが､ｹﾞｰﾑに参加出来ない､人に売れない、という結果になっています。
皆さん改造はやめましょう。
｢おめーが言うな！｣
って感じだね(笑)