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奴との出会いは一週間ぐらい前の夜のこと。
体長約6センチオーバー、全身はブラックメタリックに怪しく光り、抜群の機動力と飛行能力を兼ね備えている。
ちなみに奴とはゴキブリである。
初対決は俺がティシュ箱で襲いかかったが簡単にかわされた。
「この動きただ者ではない!」
必死に奴を追いかけた結果、机にスネを強打!
飲みかけの缶コーヒーが倒れ最悪の事態に、そのまま奴を見失ってしまった。
第2戦は約30分後、俺がティシュ箱を持つ瞬間、奴が俺にめがけて飛んできた。びびった俺はまたもや奴を見失ってしまいその日はあきらめた。
第3戦は次の日の夜、俺がテレビを見ているトキだった。ふいに奴は現れた、俺はとっさに(何故か)近くにあったカンスプレーを手にとり奴にスプレー攻撃した。
見事に奴の頭部右半分を白く染めてやった。
次の瞬間、奴は驚き、狂ったかのように室内を飛びはじめた。
情けない俺は猛ダッシュで避難するコトしかできなかった。
そしてまた奴を見失ってしまった。
その夜、俺は総力を上げて奴を抹殺すことにきめた。
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