終わりヘと向かう少年

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─── 「はあっ……はあっ……」 吐き出す息は熱を持っている。今にも器官が全て焼けてしまいそうだ。 それを送り出す肺は今にも破裂しそうな程に膨張し、無くなりそうな程に縮小していく。 「……うおおおおおおあああああ!!」 空気を吸い込み、それを全て喝を入れる為に叫び、自分の足にぶつける。 俺は走る。 その先は活路か、それとも、袋小路か。 答えは、神すらも知らない。 ────
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