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「……ま、結局一緒のベッドに寝たけど、彼は熟睡してたよ。わたしは眠れなかったけど」
「それで隈が…てか、結局、一緒に寝たんだ…。凄いね、なんか」
「マジで?近藤…そいつ大丈夫なのか?つうか、お前もそれでいいのかよ」
二人共唖然とした様子でわたしを見る。
「どうせなら襲っとけばよかったなーあははー…はぁ…」
「まゆり…そんな投げやりな…」
呆れ反ったように言う美佐とは対象的に、櫻井君は真顔でわたしをガン見している。
「…近藤って、そういう趣味?」
そういう趣味って、どういう趣味だよ…
どうやら冗談が通じていなかったらしく、彼の中でわたしは“そういう趣味の女”としてインプットされてしまったようだ。
少し、頭にきた…。
わたしは櫻井君を真っ直ぐ見て…
「櫻井君…襲って欲しい?お望みなら喜んで襲うよ?」
にっこりと笑顔で言う。
「……っ」
櫻井君は目を見開き、息を飲む。
「…?櫻井君?」
櫻井君は無言でわたしを見続けている。
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