あぶれた者はお狐様に縋る

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 途中、1つ目の鳥居がたくさん固まっている所までは他の観光客もいた。  緑の木々に囲まれた人工色の朱色が幻想的な空間的を作り出している。 外国人(多分アメリカ人だろう)に頼まれ、家族で鳥居を背景に記念写真を撮ってやった。  隙間なく立てられた鳥居の入り口が2つに別れていたが、両方共同じ場所に繋がっていた。 山から降りてきた熟年夫婦と挨拶を交わし、スケッチを覗いて山道を進んでいった。  分かれ道にさしかかり、上を目指す方を選んだ。
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