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聞いていた音楽はV系で激しくて暗い曲ばかりだ。
『KILLER』
………
なんだか曲の感じが二人をさらに命を狙われる恐怖へと導かれてしまう。
気付くと篤は明るい人通りが多い、商店街を走っていた。
『兄貴、どこ行ってんの?』
『家に帰ってる。』
『いや違う方向だから』
陵は突っ込む。
『………なんかよぉ、妙に後ろの車責っ付いてると思わねぇか?さっきから。』
『…まぁね…』
ジャンガジャンジャカ
とキツイV系の音楽が二人に響く度、恐怖は増す。
『遠回りしてでも、明るい方を遠って帰ろうと思ってな』
陵はサイドミラーから後ろの車を見ていた。
………責っ付いてる……
この車が曲がると負けじてすぐに曲がって付いてくる。
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