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医者も一向に来ない。
高熱で呻く母親。
兄弟はますます帰るに帰れなかった。
と、その時。
『あっ』
『よぉ、お前ら来てたのか。』
お父さんが来た。
『お前調子はどうだ?』
『父さん、今日母さん高熱なんだ……。
マジフーフー言ってる。』
『ホントか?!それはキツイな……』
『篤と陵は夕方から来てくれたんだけど、私の熱がひどいから帰るに帰れない状況だったのよね。
お父さんも来たし、あんた達帰りなさい。』
『そーするか。』
二人は母親にさよならを言い、帰った。
この時、もう少し遅ければ、また今日母親が高熱を出さなければ、こんな目に会う事はなかっただろう。
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