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そして最初の場面につながる。
(俺の右目…)
「浩也…」
鏡ごしに涙を拭きながら病室に入ってくるお袋の姿が見えた。
「俺…野球諦めるつもりなんかないからな」
「…でも、その目じゃ…」
お袋の言葉が痛いほど胸に突き刺さった。
「やってみなきゃわかんねぇだろ!」
叫んだ瞬間布団に涙がポタポタと零れ落ちた。
片目で野球続けることがどれだけ難しいかは想像がつく、だけど頭がそれを認めたくなかった。
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