従兄弟はマ王!?

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荷物の重さに驚き、バランスを崩し、荷物ごと倒れ込もうとしたのを、ある程度予測していたので、支える事が出来た。彼の髪が頬を撫でた…あまりの柔らかさに、ちょっとびっくりした……     『なっ!!』     彼は慌てて、荷物から手を放し、あたしから離れた。     『な…なんだ!!それは!!なんでそんなに重たいんだ!?…てか、何で持てるんだ!?』     言葉は分からないが、彼が言いたい事は良く分かる。 毎回、色んな人に言われてる事を言ってるんだろうなぁ。 顔がそっくり。 あたしは苦笑いで謝ったが、彼はどう捉えたかは分からない。 ただ、後ろの部下に何か話し、数人があたしに近寄るところを見ると、数人で、馬にくくりつけろとでも言ってるのかな? 彼らはあたしから荷物を受け取ると、驚愕していた。 そして、あたしと荷物を見比べ、青ざめる。 全く失礼な。 ちょっと人より力があるだけだい♪ …女の子が自慢にすることじゃないかもだけどね♪  
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