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「どうしました?ユーリ、急に黄昏て…」
コンラッドの声で我に返り、とりあえず、笑って誤魔化す。
「鬼の居ぬ間に洗濯ってね、コンラッド、キャッチボールしようぜ。」
「鬼とは私の事か?」
びくっっ!!
突然の低い声に、心臓が口から出てくるかと思った……
見れば、眉間に通常より2割増しのシワを刻んでこちらを睨むゴッドファーザーのテーマ曲が似合いそうな、男、フォンヴォルテール卿グウェンダルが立っていた。
「い…いきなり現れんなよ…。びっくりしたな…。」
「入室許可はとったぞ。」
「え?」
「すみません、俺が言いました。」
「あ、そっか、いいよ、ぼーっとしてたおれが悪かったし。…で、グウェン、どうしたの?まさか、仕事の追加?」
うわっ自分で言っといてなんだけど、そんな理由なら、泣くよ?おれ……
「わかってるなら話は早いな。」
…言わなきゃ良かった……
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