予兆

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      所変わって眞魔国創世主である、眞王を祀っている眞王廟。ただし、祭られている本人は身体が無いくせにちょこちょこ顔は出している。     「…………そうか…丁度千年……そろそろ現れて良い頃だな。」     眞王の呟きに、眞王廟最高権力者である言賜巫女ウルリーケは不思議そうに、その御顔を見上げた。     「眞王陛下…それは…」     ウルリーケの問いに答えず、口元を弛ませる。     「何にせよ、退屈しなくてすみそうだな。」     「まぁ、その様な、お戯れを…」     諫めても懲りてない様子の眞王を見つつ、かつての大賢者やこれから起こる事を体験せざるおえない若き王に対して、同情を禁じ得ないウルリーケだった。  
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