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金木犀が香る風に、真っ赤に染まった紅葉が舞い落ちた。
ゆるゆると落ちた葉は地面に到達すると他の葉に混ざって判らなくなる。
鮮やかな朱から、深い紅までと、葉の色は独特の幅を持つ。
地面は形の良い紅葉の葉に埋め尽くされ、まるで赤色の絨毯を敷いたみたいだ。
何故か、不思議な感じがする日で、風で運ばれる葉も、何だか止まっている様に感じた。
湿度が高い日の不快感に似た感覚がある。
しかし空気は、さらっとして爽やかな秋で。
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