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◇
私は寝坊して急いで寮を飛び出した。
最初は走っていたけど徐々に不安になってきて、半分も来るとあることに気づき歩き出した。
一時間早く寮を出てきてしまったのだ。
「はぁ
またやっちゃったよ」
よく見てみると出歩いている人は数えるぐらいしかいない。
こんなことは希にある。
だから良く魔力の制御をしながら歩く。
一時間もあるのだから暇つぶしにはもってこいなのだ。
そして数十分歩いていると、学園が見えるとこまで来ていた。
「このぐらいでいっか」
私は魔力制御を止め、また普通に歩き出した。
門の手前まで来ると、私服の女性が門の目の前で悩んでいた。
だから私は声をかけた。
「どうしたんですか?」
女性が反応し振り返った。
率直な感想を言うと、きれいな人だなぁと思った。
黒目黒髪の美少女と言える容姿。
「あぁ学園に用があるんだが、入れなくてな」
美少女が感情のこもっていない声で答えてきた。
私はこの時思考が止まってしまった。
私は思考が戻るなりつい思ったことを口にしてしまった。
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