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廊下を歩いていると、ハガクが口を開いた。
「ところでお前、なんて名前だ?」
「月崎 琳夜」
「ん……」
俺の名前を聞いたとたんにハガクは顔を曇らせた。
「どうした?」
「いや……何でもない。と、ここだ。
早く着替えてこい」
目の前に一つの扉。
ハガクのことが気になったが俺はその扉を開け、中に入った。
中は何もない教室だった。
俺は真ん中まできて着替える。
服は魔法で異空間にやって、数分で着替え終わり、入ってきた扉に向かって歩き出した。
だが、俺は途中で足を止めた。
すると目の前を空気の固まり[エアショット]が通り過ぎる。
「何のまねだ?
ハガク」
顔色一つ変えず平然と言い、また歩き出す。
「先生を付けろ、先生を
それでお前なにもんだ?」
扉越しに聞こえてくる。
俺は扉を開ける。
するとさっきまでハガクがくわえていただろう煙草が無くなっていた。
興味はないが
「警戒心が高い人間、とでも言っとこう」
「俺、気配消すの自信あったんだがな」
遠くを見て呟く。
校長室のこと引きずってるな……
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