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俺は任務が終わると転移魔法を使った。
ギルドの目の前に着くと中に入った。
そして奥に進み、カウンターに居る女性に尋ねる。
「ギルドマスターから伝言を聞いていないか?」
「どちら様でしょうか?」
「………鮮血の死神」
このことはあまり言いたくなかった。
言えば厄介なことになることが多いからだ。
「!?
あのギルド最強の!?」
大声で言われたため、こちらに視線が集まってしまった。
そして、ひそひそとこちらを見ながら話し合っている。
こんなことは良くあるのでもう慣れてしまった。
「それは言い過ぎだ
それで伝言は聞いていないのか?」
「あっすいません
ええと'早く来いバカやろー'と聞いております」
「そうか、有難う」
俺はそう言い、フロアを移動するために転移魔法陣に乗った。
この魔法陣は単体では発動しない。
複数在って初めて発動するタイプである。
複数ある場合は、自分が移動しやすいように覚えやすい目印を登録し、魔法陣の内に入ると頭の中に目印が浮かび上がる。
そして選んだ目印で移動するのだ。
ギルドの魔法陣は数字で登録してある。
俺は最上階である10を選び、移動した。
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