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 「なんだ?」  「これ、付けていってね」 渡されたのは何の装飾もない2つの銀の指輪だった。  「これは……」  「それは最高級の魔力制御装置 それがないとバレちゃうでしょ 性能はな、ななななんと今回は魔力を1/3に出来る優れ物!」  「確かに必要だな」 俺は生まれた時から膨大な魔力と異能の能力を持っていたために俺は嫌われてきた。 そして親に捨てられ、化け物と言われてきた。 俺はきっとここから人を信じることを捨てたのだろう。 そんな中、ギルドマスターは俺に普通に接してくれた。 唯一俺が他人に心を開いている人物だ。 …ここは話さなくてもいい部分だったな。  「でしょう 今使っている1/2の指輪2つと今あげた2つを付ければきっと常人並みさ!」 俺は早速指輪を両手に付ける。 すると一気に体がだるくなった。 急激に魔力の限界値が減ったからである。  「だるい」  「これでも、常人より軽く凌駕しているな まぁどうにかなるでしょ!」 ギルドマスターは呑気に笑う。  「もういいだろ 帰るぞ」 そう言い、素早く転移魔法を発動して消えてしまった。  「行ってしまいましたか 私以外で心を開いてくれればいいいんですが……」 何もない場所を見つめ、呟いた。
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