ビーリアルの誕生

3/3
前へ
/45ページ
次へ
 ある日、卵から天使でも悪魔でもない者が産まれてきました。 その者は、天使の翼を左側に、悪魔の翼を右側に持っていました。 その上、矢のように先のとがったしっぽを持っていました。 その者は、蛇を連想させる真紅の赤い瞳でした。神様は彼を『ビーリアル』と名付けました。  彼の翼は死を招く力を宿していました。 彼の天使の翼には、触れた者の望む安らかな死を、悪魔の翼には、触れた者に苦痛を伴う悲惨な死を与える力です。 他の天使や悪魔は彼に近付くことはなく、神様でさえ、死を司る彼を避けていました。 .
/45ページ

最初のコメントを投稿しよう!

18人が本棚に入れています
本棚に追加