闇の呼び声

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「うぅ……………」 学校の屋上 今そこから 飛び降りようとしている 一人の男子生徒がいた 「あの子に彼女がいたなんて……付き合ってくれないなら死んでやる!」 ………何ともふざけた 理由だが 少年は大真面目だった 「くそぉぉぉぉ!」 フェンスを乗り越えて 一歩足を踏み出すが 「くっ…………」 飛び降りることが 出来ない 少年の「死」の覚悟など所詮その程度 本当の覚悟など無いのだ 勢いに任せた 後先考えない行動 眼下に広がる光景に 恐怖を抱く少年に 躊躇いが生じた 冷静になったと 言うべきだろうか 膝が震えて 後一歩が踏み出せ無い その時…………… 「それでいいのか?」 地獄の使者が現れた
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