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くそう! 非常に悩んだが仕方ない。
二兎を追う者は一兎を得ずだ。
俺は意を決して、関西弁巨乳と天然物のつるぺったんに声を掛ける事に決めた。
てか、女の子に声を掛けるなんて始めてだ……。
道を聞くだけでもテンパる俺が、上手くあんな美少女を口説けるんだろうか。
いや、やるしか無い。
側を通りかかった瞬間に、『ヘイ彼女!! 良かったら俺とチョベリグゥ~なティータイムを過ごさない?』
で、OK……いや待てよ。
ちょっとインパクトが弱いか……?
ならば!
『あなたの乳に惚れました!!』
……いやまずいな。
『君達の事一万年と二千年前から愛してました!』
……パクリじゃんか。
『君達と一緒にスイーツが食べたいんだ。奢るから一緒に行かない?』
……いやこれも……あれ?
「うひゃわあああ! どこだマイハニー!?」
俺が思案を巡らせている内に、二人の姿が見えなくなった。
まずい!! ここまで来て出会いを逃すなんて!
あんな素敵ガールズ、二度と巡り会えないかも知れないじゃないか!
慌てて列を確認する俺。
ファムが目的ならここに並んでるはずだ!
頼む、居てくれ!
たの……あ、い、イタァァァァ!!
列の最後尾に並ぶ双頭のエベレストと関東平野を見つけ、俺は歓喜した。
もうなりふりなんか構っていられるか!
俺は猛スピードで彼女達に近づき、声を掛けた。
「ヘヘヘヘイ!ヘイヘイ!ヘイ!HEY!HEY!HEY!」
「うわっ!! な、なんやねんアンタは!」
いきなり現れてヘイヘイを連発する俺に驚く巨乳ちゃん。
くそっ! テンパり過ぎて『彼女!』が言えなかったんだよお!
仕方ない、このまま押しきるぞ!
「ヘヘヘイ、彼女! よ、良かったら僕と一緒に、君の乳を一万と二千回食べたいんだ!」
「はあっ!?」
うわああああ、やっちまった! 混ざっちまった!
あーあ……。
人生\(^O^)/オワタ
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