暴走する上条達也と竜巻旋風脚

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  「へ、へいらっしゃい! ご主人様!」 店に入るなり、新人ぽいウェイトレスから謎の挨拶をぶつけられた。 ここはいつから、こんな粋なメイドカフェになったんだろう。 「あっ! 失礼しました! ごめんなさい、混ざっちゃってごめんなさい! 何名様ですかっ!?」 俺の思考が終わらない間に、怒涛の如く謝罪してくるウェイトレスちゃん。 何がどう混ざってああなったのか分からないが、このテンパり具合、恐らく新人なのだろう。 だが、とりあえずめっさ可愛い……。 よし、ここはかっこ良く決めて、俺を見つめる美少女達のハートを鷲掴みにするとしよう。 「イケメン一名、天使二名。禁煙席。ハイオク満タンで」 ……決まった。 この、連れを持ち上げつつもウィットに富んだジョークをまじえ、なおかつ自信に満ちたスマートな応対。 これでキャティ達もイチコロ…… 「なんやハイオクって。意味わからんわ!」 「ふぇぇっ……! 私はともかく、キャティさんは天使じゃないですよおっ」 あるぇー? もしかして外した? てか、キィナちゃんは何を言ってるんだ? 案外ナルシスト?    「は、はい! 店長、ハイオク満タンで!! ……え、無い? 申し訳ありません、お客様っ!」 「ちょっ、ネタをネタと(ry)」 ウェイトレスちゃんはウェイトレスちゃんで、ジョークが通じないし……。 駄目だ。わけが分からなくなった。 とりあえず席につくまでは大人しくしていよう……。  
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