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「すみません! お客様! 田中さんに「若造にやる乳はないよ!」と突っぱねられて……。申し訳ないですが別の注文をお願いします!」
と、ここで先程のウェイトレスちゃんが戻ってくる。
別に田中さんの母乳など飲みたくは無かったが、何か悔しい気分なのは何故だろうか。
てか、田中さんは若造以外の誰に母乳を飲ませてるんだ。
ああ……想像したくも無いのに、勝手に脳内が嫌な想像を始めてしまう。
こうなったら、巨乳のドジッ娘ウェイトレスちゃんで口直しだぜ!
と、思ったら、ウェイトレスちゃんは何やらキャティちゃんとキィナちゃんをまじまじと見つめている。
え、なに? この子ソッチ系?
悪くもない、悪くもないぞお!
「あ、あの、もしかして……猫さんにキィナさん?」
「あ、やっぱり芽衣子かいな! さっきから気になっとったんよ!」
ん? なんだ? もしかして知り合いとか?
「あ、あの! はじめまして! 私、お二人のクラスメイトの目田芽衣子(めだめいこ)と申します!」
「あ、ああ。俺は上条達也。二人とはさっき会ったばかりだけど……」
いきなりの展開に思わず萎縮してしまう俺。
ああ、こういう時こそ、ビシッとジョークで決めるべきなのにぃ!
「は、はい! よろしくお願いします!」
しかし、芽衣子ちゃんは、こんな俺に精一杯のお辞儀をして走り去っていく。
ああ、やっぱり可愛いなあ。
てか、芽衣子ちゃん!
注文忘れてるよ!
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