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それから2時間ほどが経ち、あのメールのことは頭の片隅にもなくなっていた。
しかし、それはすぐに思い出すことになる。
剛史がテレビを見ていると再びケータイが鳴った。
メールを見るとまたアドレスのないメール。
またかよ・・・・・・
『参加ありがとうございます。
あなたは仲間を最大二人連れていくことが出来ます。
仲間にしたい人にこのメールを転送してください』
おいおいなんだよ冗談きついぞ。
仲間を二人・・・・・・
本当に異世界に行ってしまうとしたら役に立ちそうな人がいいかな?
なんで自分はこんなことを真剣に考えているのだろうか?異世界なんてあるわけないのに・・・
こういうタイプのは隆<タカシ>が好きそうだな。
もう一人は彼女の真保<マホ>でいいか。
気付くと剛史は疑いながらも二人にメールを送っていた。
まるで何かに操られるかのように。
二人にメールを送るとすぐに新たなメールが来る。
『仲間を二人決めましたね。では、明日の朝にお迎えに上がります。おやすみなさい・・・・・・』
このメールを見た瞬間、剛史は麻酔にかかったかのような睡魔に襲われ、そのままベッドに倒れ込んだ。
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