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『おはようございます』
その声が頭の中に聞こえ目が覚めた。
しかし、いつも起きた時にいるはずの自分の部屋ではなくフカフカの椅子に座っている。
『みなさんおはようございます』
次は大きなスピーカーのような物から声がした。
剛史が隣を見るとビックリした顔の隆と放心状態の真保がいた。
「なぁここはどこだよ?昨日、お前からのメールを開いた瞬間寝ちまった」
隆は青ざめた顔で言う。
真保はまだ寝ぼけていて何が起きているか理解していないようだ。
「みんなしっかり目が覚めたかな?」
また声がした。
「さっきからみんなみんなって三人だけだろ」
「違うみたいだよ」
隣から隆がとがった声で言う。
「はぁっ!?」
剛史がもう一度周りを見渡すと、さっきは暗くて見えなかったが周りには自分と同年代の人達が同じように座っていた、ちょうど映画館のようなかんじだ。
『大体、状況はわかったかな?
ではルール説明を始めます』
ルール説明!?
まさか本当に異世界へ?
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