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私は癌になった。
病気も進行していた。
不治の病とゆうやつだ。
ある日、私は病院を抜け出した。
ベッドの上で最後を迎えるのに耐えられなかった。
元々、私は体が弱くて、いつもベッドの上だったから…
死ぬ場所位、私で選ばせてよ…
そう思いながら、雨の降る人気の無い道をただひたすら、行くあてもなく歩いている。
そんな中、ふと前を見ると、トンネルの前にベンチがあった。
「よくここで二人で夢を語ってたっけ…」
とぼやきながらベンチに腰掛ける。
すると沢山の思い出が蘇る。
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