7人が本棚に入れています
本棚に追加
ある晴れた日、私がぼんやりとしながらベンチに座っていると、後ろから抱き締めてくれて、寄り添うように私の隣に居てくれた。
春の陽気に誘われて、二人でお昼寝したりもした。
そんな事を思ってたら涙が溢れて来た。
私の涙は雨と混じり、思い出と共に土に染み込む。
私も後少ししたら土に還るんだな…
でも、貴方には知られたくなかった。
だからさよならを告げた。
貴方をこれ以上悲しませたくなかったから。
貴方は振り向き、歩いて行ったよね?
その日も、ちょうどこんな雨だったっけ…
本当は追いかけたい。
どんどん見えなくなって行く。
そして見えなくなって、私は泣いた。
後悔はしていない。
貴方に幸せになって欲しいもの。
でも、貴方は泣いてくれていた。
貴方の背中は泣いていた。
私の為に…
最初のコメントを投稿しよう!