01

11/14
前へ
/58ページ
次へ
「ふん…」 ジャギは難しい顔をして、次にこう言った。 何故僕達みたいなハッカーに協力してくれるのか、と。 一抹の疑心を込めて。 「…わかりません。プログラムではなく…なにか…感情のような……」 違和感を感じた。このアンドロイドの動きは、本当に考えたように見えたのだ。 相手に考えさせる為の間ではなく、自分が考える為の間。 「感情…?」 「いえ、プログラムなのかも知れません。しかしVRE社の業務用アンドロイドの頂点である私に、そのような感情をプログラムする意図もわかりません。社にとっては、ただ黙って業務をこなす人形で十分なのですから」 「………」 「おいポンコツ!あれはどーいうこった!?」 「!?」    
/58ページ

最初のコメントを投稿しよう!

176人が本棚に入れています
本棚に追加