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「おいおい冗談だろ?」
と、しかめっ面のリヴ。
「リヴ…今はそんなことを言ってる場合じゃない…」
「あの…バルガードって…?」
処理速度の高速化の為、ファズには彼女の仕事に不必要な情報が一切インプットされていないのだ。
「…無国籍都市だ。ファンキーな野郎共が住み着いて、無法地帯になってる」
「危険なのでは?」
ファズが聞く。
「この状況よりマシだと思うよ?」くすっ、という笑い声。この状況で笑えるジャギには脱帽だ。
「だがどうやって行くんだ?ここからバルガードまでは結構な距離あるぞ?」
大体、こいつはどうするんだ、と言いながらガトリングガンをぽんぽんと叩くリヴ。
「僕たちが動けば状況も変わるさ。それにそれは、今から役に立つんだよ、脱出にね」
ジャギが言い終わった直後、突然大きな音がした。
そして、ファズの悲鳴。
「くそっ!移動するぞ!」
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