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リヴが叫び、前方に3機のレイヴンが舞い降りる。
しかしレイヴンは戦闘能力を持たないので、少し離れた位置でホバリングし、カシャカシャと音を立てている。恐らくVREに映像を送っているのだろう。
「肖像権の侵害だクソ鳥!」
リヴがガトリングガンの引き金を引いた。
エネルギーがチャージされる高い音が一瞬。その直後これでもかというほどのエネルギー弾が放たれる。
「ひゃっほーうっ!」
カラスたちは雨のように浴びせられる銃弾に回避行動をとろうとしたが間に合わず、機体に弾が当たる度にバランスを崩し、次第に高度を下げていく。
「リ…リヴさん!そのモデルは強制冷却までの時間が…!」
ジャギの肩に掴まりながら歩くファズが警告しようとするが、発砲に伴う轟音に掻き消され聞こえない。
「やれやれ…“ボス”が来たらどうするつもりなのかな…」
ジャギは呑気に呆れ顔だ。
「ハハハッ!見たかリヴ様の必殺カラス殺し!…ってあれ!?おい!強制冷却中ってなんだよ!?」
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