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静かに降り立った車両は、眠るように停止した。 「ドアを開けろ」 おっといけない、まだ役目が残ってた。車両はだるそうに再起動し、前後二つのドアが開く。 「降りろポンコツ」 「お言葉ですが…」 「黙れ」 「…失礼しました」 リヴは通信機に向かい、また話し始める。 「到着だ、ロックを解除しろ」 「声紋確認。ようこそリヴ様」 軽い電子音の後、ドアがスライドし、二人を招き入れる。 「やあ。待ってたよ」    
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