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室内は非常にごちゃごちゃしていた。 「タイプ-愛花、君の重量は何kgだい?」 慣れた足取りで前を歩く少年がふと思い出したように聞く。 「失礼ですが、女性に体重を聞くという行為は……」 「ああ、そうだったね、ただ、その重量でその辺に落ちてるディスクなんかを踏まれた日にゃ、データの復元が厄介だからね」 「気を付けます」 しんがりを務めるリヴは、先程入って来た入り口のシステムをダウンさせようとしていた。 「システム管理データを編集しようとしています。パスワードを」 「ああ?………おいジャギ!パスワードなんだった?」    
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