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お母さんは迷った。
優奈に病気の事を話したら、と思うと怖かった。
お父さんにも病気の事を話した。
お父さんも少し黙ったが納得した。
優奈には病気の事を話す事になった。
次の日。
優奈とお母さん、お父さんが呼ばれた。
「優奈さん今から本当のことを話すね。」
「はい。」
「君はね、病気だよ。」
「重い病気なんだ。いずれ歩けなくなり、自分でご飯もたべれなくなる。」
「現在治療法はない。」
「嘘、嘘でしょ。先生。」
「嘘じゃない、けど全力を尽すよ。」
「私、死ぬの」
「死なせないよ」
「学校は行けなくなるの」
「今はまだ行けるよ、けどいずれ行けなくなる。」
優奈はその場で泣き崩れた。
無理はない。突然こんな事をいわれたら。
これから優奈と病気の闘いが始まる。
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