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午前8時13分、日本側では再度広島に警戒警報が発令された。「中国軍管区情報、敵大型機3機が西条上空を西進しつつあり、厳重な警報を要す」
午前8時15分17秒、核爆弾リトルボーイが自動投下された。3機のB-29は投下後、熱線や爆風の直撃による墜落を避ける為にバンクして進路を155度急旋回した。再び手動操縦に切り替えたティベッツはB-29を激しい勢いで急降下させ、キャビンは一時無重力状態になった。
広島に投下された原爆によるきのこ雲リトルボーイは爆弾倉を離れるや横向きにスピンし、ふらふらと落下した。間もなく尾部の安定翼が空気を掴み、放物線を描いて約43秒間落下した後、高度約600メートルの上空で核分裂爆発を起こした。
その後、正確な爆心地は、相生橋よりやや東南の島病院上空と戦後に分析された。
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