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「リュ~ウ。こっちだよ~。」
大御所とか名の通ったアイドルとか、スタジオで今日の出演者が座っている雛段。
そこから、ブリッ子全開でこっちに手を振るイタイ子一名。
まあ、予想はつくが、一応そっちの方をみてみる。
うげっ、愛理。
でっかい声で呼ぶなよな。
作ってる性格は……もう、いいや。
「愛理……。」
恥ずかしいヤツ!!
雛段の一番上、あんまりテレビには映りにくい「新人席」。
愛理の座っているすぐ隣りに座った。
「おまえ、大人しく座ってろよ。」
ぼそぼそと愛理に話しかける。
「いいじゃん、べつに。
ここの空気は息が詰まるんだもん。
全く。
新人のぺーぺーをライバル視してんじゃねぇわよって感じじゃない?。」
かなり苛々が溜まっているご様子。
つか、いくら苛ついてても、そこまで言わなくてもさ~。
「愛理に同感。」
愛理の向こうから、聖が口を挟む。
なんだ、いたのか。
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