俺と一緒に歌いませんか?  〈3〉

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ふと、耳に届く音。 「なんだ?」 「どうしたの?」 「いや、音が……。」 いや、なんか妙な予感がしてきたんだけど………………。 ゾクッと背筋に悪寒が走る。 様子のおかしい龍夜に、頭にクエッションマークをつけながら愛理は首をかしげた。 ザワザワという人の囁き声がだんだん近付いてくる。 リュウは、雛段の新人席から、音のする方へ……スタジオの出入り口へと目を向ける。 ガチャッとスタジオの扉が開かれた。 「社長、どうぞ。」 晋也さんが扉を押さえ、京子おばさんをエスコートする。 「ありがとう、晋也。 ……ここも久し振りね。」 真っ赤なルージュが弧を描く。 ………………って、  
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