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ふと、耳に届く音。
「なんだ?」
「どうしたの?」
「いや、音が……。」
いや、なんか妙な予感がしてきたんだけど………………。
ゾクッと背筋に悪寒が走る。
様子のおかしい龍夜に、頭にクエッションマークをつけながら愛理は首をかしげた。
ザワザワという人の囁き声がだんだん近付いてくる。
リュウは、雛段の新人席から、音のする方へ……スタジオの出入り口へと目を向ける。
ガチャッとスタジオの扉が開かれた。
「社長、どうぞ。」
晋也さんが扉を押さえ、京子おばさんをエスコートする。
「ありがとう、晋也。
……ここも久し振りね。」
真っ赤なルージュが弧を描く。
………………って、
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