俺と一緒に歌いませんか?  〈3〉

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「京子オバサン!!」 「黙れ、クソガキャア!!」 俺のナイスなリアクションに、京子オバサンは、更に上をいくナイスなツッコミを返してきた。 な、なんでここに………………。 「社長がスタジオまでくるなんて珍しいね。」 隣りに座るヨースケも驚いている。 そりゃそうだ。 いつも事務所でどっかりと偉そうに反り返って……いやいや。事務所でお仕事をなさっている……ハズ。 それがスタジオに……現場に来るなんて初めてじゃねぇのか。 「まあ、今回はいつもより大掛かりな撮影だし……。」 その向こうでタケルが首を捻り……そして、何かに気付いたようにはっとして京子オバサンを見た。 「そうか、今日は……。」 普段とは違う険しい顔で、タケルは京子オバサンを見つめた。 「どうしたの?。」 ヨースケは不思議そうにタケルに尋ねた。 「葉介。」 タケルがぼそぼそとヨースケに耳打ちする。 すると、ヨースケの表情がみるみるうちに険しくなっていった。 「ヨースケ?」 「なんでもないよ、リュウ。」 そう言って笑うヨースケの顔は、なんだか今まで見た表情のどれとも異なり、どことなく大人びた笑顔だった。
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