205人が本棚に入れています
本棚に追加
「忘れてしまったままなのですか?」
だから、何を?
(忘れてるって……オレに言ってるよな?そしたら、つまり……あれ?)
彼女の言動に少なからず動揺した
変な不安を覚えたオレは、慌てて彼女に質問する
「あ、あのさ…スッゴい今更なんだけど、オレたち会ったことあったっけ?」
ホント今更な質問だ、と我ながら呆れた。覚えていないだけで知り合いだったかも、という当然の事を聞いていなかったのだ
だが、メイドはかぶりを振った
「いいえ、ありません」
ねぇのかよ!
真顔で断言が清々しいな!コラッ …殴りたくなった拳はともかく!力んだ反動の脱力感は虚脱感を更に重くした
この質問に少なからず期待を込めていただけに、メイドのキッパリ発言に再び眩暈がする
お前、そりゃねーだろーが……
一体、何が言いてーの?!
会った事ないんだろ?なら今までの発言おかしくね?
オレはゲンナリしながらメイドを睨み付けた
最初のコメントを投稿しよう!