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……いい加減腹が立ってきた
「だぁーから、何をっ… …‥‥な、何持ってんのっっ??!」
オレは思わず悲鳴に近い声を上げて硬直した
見れば、悲しそうな表情をしたメイドの手には、絶対数十キロはあるであろう、どでかいハンマーが握られていたのだ
どっから取り出したぁ!?
オレはソレを目の当たりにし、口に出してツッコむ事すら忘れて愕然となる……いや、あまりに衝撃出来事に声を出す余裕もなかっただけかも
「思い出して下さい。我々の事、前世の事を… 」
前世?! ソレ美味しい?
今は彼女の言動を聞いている場合じゃない
「そ、そそそソレっ どーすんのかしらぁ?!」
震えて自然と大きくなる声。言動も混乱に乗じて変になってても、この時のオレの心情を考えたら仕方なかった
だって、あのハンマー明らかに鉄製なのによく手入れしてあるんだか、やけにテカテカしてて……ってか、あんなハンマー正規で売ってないだろ、絶対!
そんなのアニメの中だけにしてください!!
そんなサービス、オレの人生経験の中に組み込まないでくれぇ!
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