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「! お待ち下さいっ、ご主人様ー」
しかし、メイドも反応は早い。直ぐにオレを追い掛けて来る‥‥‥うん、ハンマー持って♪
「ぎゃあーっ 殺されるぅ~!!」
何が怖いって、なんでこの状況で笑ってるんだよ!あの女!!
「ご主人様、何故逃げるのですか?」
「逃げないでかぁーッ!!その質問が既にミステリーだっ テメェ!!状況考えろ!」
追われてんだよっ、オレは!口も荒れる。
なのに、追い掛け回す方は難のその
「ご主人様ったらダンディーですね♪ユーモラス抜群ですよ。
ほほほ、このような重さでご主人様がどうにかなるわけないですよ?」
ドゴォッ
「‥‥‥‥。(カベが……一応コンクリで出来た壁……そ、そんなトコに軽々穴掘っといてどんな解釈だよ!全然説得力無し!それで死ななかったら、それこそオレが化け物だ!……死ぬ、絶対死ぬ!)イヤだぁー!殺されるぅ~、メイドに殺されるぅ~っ!!」
情けないなんて言ってられなかった。嘆きながら階段を駆け下りるオレ!
と……?
‥‥‥階段を軽やかに‥‥‥え~…と‥‥飛び下りる‥‥
…―――メイドォ??!
オレは一瞬、驚きで足を止めて彼女の一挙一動を見守ってしまった
なんと、メイドは階段の最上部から体操競技よろしく、軽やかに宙を飛び下りる(上がる?)と、駆け下りていたオレの頭上を2回転して…
‥‥‥‥。
(ウソ… )
スタッ 10.00 満点
美麗なフォームで一階に着地
(うん、見事な運動神経だ)
スカートから覗いたレースの間の脚線美のガーターベルトがセクシーで……って、見惚れている場合じゃない!鼻血モンな状況に喜んでる間に、追い詰められたあぁっ 絶対絶命ッ
階段の下で待ち構えられてるしっ、何よりこの狭くて急な階段であんなに見事に着地したメイドは人間離れし過ぎじゃないか!?
(あぁ……さよなら、オレ!!)
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