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「僕だって男ですよ……? そんな目に涙を溜めて……嫉妬されたら……襲い掛かりたくなります……。僕は貴女に一目惚れしたんですよ?」
限界以上の告白に蓮と目を合わせる事が困難になる。慌てて反らすと蓮はこちらまでやって来た。
「な、何?」
死にたいくらいに恥ずかしくて心臓が煩い。
蓮の指と手の平が頬を包んだ瞬間に爆発しそうだった。
「こっちを向いて……」
優しくなのに、それでも反抗を許さない声と力が加わると雪弥は逆らったり出来ない。
「好きなのは雪弥だけです……。触れたいと思うのも、こんなに心を掻き乱されるのも、みっともない姿を見せるのも雪弥だけ……。僕は雪弥の物です……。だから、雪弥も僕の物……」
息がすぐそこまで迫り、逃げたくても逃げられない。
して欲しかったキスが近付く度に目のやり場に困る。
蓮は全然歳が分からないくらいに優れた顔立ちで、非の打ち所が無い。
「ま……って……」
「待たない……。我慢にだって限界があるんです……」
射ぬくような瞳にドキリ、としてギュッ、と目を閉じる。
このまま溶けてしまいそうなほどに体が熱かった。
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