序章

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1つづつ説明すると、フィフスは入隊ホヤホヤのヒヨコ組、主に基礎体力訓練をみっちり一年間やらされる。 フォースに上がると、体術訓練に刀剣訓練それと外国語の訓練をこれもまた一年間やらされる。 そして俺達がいる今の階級、サードだ。 ここにくると、主に小国との小競り合いに駆り出される、実戦訓練というやつだ。 もちろんここの段階で死ぬ奴も沢山出てくる。 そしてそこで、セカンドに上がる為に手柄をたてないといけない。 大概の人は、セカンド止まりで、ファーストに上がれる人はほとんどいない。 3英雄を除くと、両の手で数えられる人数しかいないほどだ。 「俺は布都の国の今後の対策として呼び戻されたとみる」 とアーノルド。 「でもよ、布都の小国だったらわざわざ英雄クラスが来なくても、俺達サードでどうにかできるレベルだろ?」 「いや、分からんぞ。布都の国は表向きは穏やかだが、裏では様々な人体実験が行われているって噂だ。突っついたら蛇じゃなくて熊が出てくるかもな」 ふっと笑い、アーノルドは自信アリといった様子だ。 「じゃ、今晩の飯代賭けるか?」 「いいだろ、ノッてやる」 そうこう話していうちに、俺達はエレベーター前に到着した。 そのままエレベーターに乗り、下階のラウンジへと向かった。
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