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「今回の戦闘には、それぞれフォックスがつくことになる。まぁ、本来ならセカンドからなんだが、今回はケースが違う。何事も経験って言うからな、しっかり息合わせて頑張ってくれ」
フォックスは、言わば諜報部というやつだ。
戦って敵を倒すのがハウンドなら、その戦闘を影から支えるのがフォックスという役割分担になっている。
フォックスも原則2人で行動していて、片方が戦場での詳しいデータ収集・破壊工作。
もう片方が、前線から送られてきた情報を自陣内でまとめ、各ハウンドにこれからどう動くのかを通達する、言わば伝令役だ。
リンドバーグは、胸ポケットから紙とペンを取り出し、すらすらと何かを書いてる。
「ここがお前達専属のフォックスの住んでいる住所だ、後でちゃんと挨拶にいっとけよ。」
「あ、どうも」
リンドバーグが差し出した紙を、アーノルドが受け取る。
「これは先輩からの忠告だ、フォックスの連中、特に専属の2人とは仲良くしとけよ。戦場での命を握っているって言っても過言じゃないからな、しっかりと信頼関係を築いておく事だ」
伊達に長い間戦ってきただけはある、その言葉には重みがあった。
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