序章

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って、このままのんびりしてたらアイツに置いてかれちまう!! そう思うと、自然と走る速度が速くなっていく。 その時、またも屋根に上がってくる人影が見えた。 今度は銃ではなく、両刃の剣だ。 「うっしゃオラァ!!さっさと倒して追いついてやるよ!」 気合いバッチシ、抜刀状態の剣を水平に構え、俺は向かってくる敵影を確認する。 3……いや4人か、これなら時間はかからねえな。 剣を振り上げ駆けてくる兵士の攻撃を軽くいなし、鳩尾(みぞおち)に打撃、怯んでいる隙に車両から蹴り落とす。 今度は2人同時に斬りかかってきた。 いちいち受けてたら間に合わねえな……。 思考の後跳躍、敵兵の攻撃が空を切り、屋根にぶつかって火花が散る。 そのまま2人を車両から蹴り落とし、最後の1人に詰め寄る。 それを見て慌てて防御体勢に入ったが、遅かった。 胴を斜めにバッサリと斬られ、何が起きたか分からないといった表情で鮮血を撒き散らしながら倒れる。 屍を飛び越して俺は再び前へ進んだ。
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