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さらに敵が目前に迫ってくる。
敵の数は3人。
その3人共が、なにやら円筒形の物体を構えているのが分かる。
「あれってまさか……」
言葉を発したと同時に、なにかが連続で発射される音が聞こえる。
ソレは尻に火を焚き、口笛を吹くような音を立てて高速で向かってきていた。
くそっランチャーかよ!
俺はグッと脚に力を込め、前方に向けて跳躍する。
その直後に、弾が今までいた屋根に衝突。
爆音と爆風が巻き起こり、俺の体は一気に前方へ押し出された。
「ハウンドの身体能力を、ナメんなー!!」
俺は爆音に負けじと声を張り上げ、3人の上空を飛びこし、さらにそのまま3両ほど飛び抜く。
「うっしゃあ!ここだぁ!!」
風の抵抗により前に進む推進力を失う。
空中で体を反転させ、進行方向と逆を向き、腕を振り上げ剣を下に構え落下する。
それと同時に、車両の扉が金斬り音と共に火を噴きながら吹き飛んだ。
真下に刀を持った人物がいるのを確認して、車両の連結部分にそのまま剣を深く突き刺す。
それと同時に向かい側の刀が連結部分を切断する。
すると、ゆっくり後部車両が引き離されてゆく。
目の前の男は、余裕を持って前方車両の屋根に飛び乗った。
それを見て俺も屋根の端を持ち、逆上がりの要領で屋根に上がった。
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