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僕は正直、驚いていた。
だって、亜也美ちゃんのお母さんはいつもニコニコしてて、優しくて、亜也美ちゃんともとっても仲良しなんだ。
信じられない。
「……お母さんの大切にしてるお皿、割っちゃったの。とってもきれいなお皿で、お母さんのお気に入りで絶対触らせてもらえなかったんだけど、少しだけならバレないかなって、今日、お母さんがお留守の間に触って見てたら、手を滑らせちゃって……。でも、わざとじゃないんだよ。だけど、だけど……お母さん、ものすごく怒って……」
亜也美ちゃんの瞳から、涙が一筋流れた。
それが合図となって、とめどなく溢れ出る。
……亜也美ちゃんには悪いけど、おばさんが怒るのも無理ないよなぁ。
僕だって、大事にしてるものを壊されたら、怒ると思うもん。
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